ポケット穴空き女王様


金曜の夜、事件が起きました。


アメリカの酒場は21歳にならないと出入りできず、いつも18〜20歳の友達やら21以上でもお酒を飲まない人たちとつるむ事の多い私には近頃めっきり用のない場所でした。 それが何を思ったか、先週末はいつも使うIDである免許証と、もう一つ、パスポートを持って飲みに出かけました。 なぜ2つIDを持って行ったのかはここでは説明しかねますが、結局パスポートは使わずじまい、ついでに言うとこの目的でパスポートを使おうとした事は何度かありますが、実際にした事は未だかつてありません(笑) 少しサイズの大きいパスポートはコートのポケットにしまい、テーブルにおいたままその場を離れ数時間経過。 お店も閉まる頃になって(マディソンでは夜の2時には全ての店が閉まります{注:お酒の販売})戻って来てコートを着ると、ポケットにあるはずのパスポートがない!


以前もこんな事(http://d.hatena.ne.jp/fujjie5/20080715/1216182066)があったので、もう焦りません。


辺りを探しても見つからないので一度退散。
次の日のお昼にレストランに電話で確認しましたが、やはり見つからないと言う事、それでも週末なので警察も学校の事務所も開いている時間が短いだろうし、他にやる事もあるし、で、月曜まで何もしないでおいておく事に。 


日曜日、図書館で友人と勉強した後に家に戻ってくるとドアに警察官の名刺が挟まっているではありませんか!
「oooooのお宅のようでしたらこちらの番号にお電話ください」と言うメモ書きが。「えぇ〜私何かしたっけ?」と一人どぎまぎしていると、頭の回転の速い友人が一言「パスポートでしょう!」と。 結局月曜日に電話してみると、やはりパスポートが発見されたと言う事でわざわざ警察官の方がアパートまで届けに来てくれたようです。 水曜日の今日、やっと警察まで取りに行ってきました。


流石個人情報満載のパスポートだけあり、住所なんてすぐ分かるようです。 流石に2回目のパスポート&ビザ再発行は辛いと思い、特にビザはアメリカ国外でないと再発行できないだけあり、日本に帰国予定のない私はカナダ行き決定かと思いましたが、やはり落ち着いてキャンセルを思いとどまって良かった。 一度ある事は二度ある、それでも経験がある分、二回目は上手く乗り切れました、と無事平和なマディソンでパスポートが拾われたから言える事です。


そう、マディソンは本当に治安が良く、留学生でも安心して住めるし、勉強に集中できるし、週末はパーティーも出来るし、とても良い町だと自信を持ってお薦めできます。 財布をなくした友人も2、3人、ピカピカの車の前でその鍵を落とした友人も1人、私自身も学校でiPhoneをなくしましたが、皆が皆、落とし物で届けられて手元に戻って来ています。 友人が朝登校途中に拳銃で脅されてビクビクしていたクリーブランド時代(それでも私はクリーブランドが好きですが!)からは想像もつかない程の平和な毎日です。 こんな良い所、もっと日本人の学生が増えても良いのにな、と思いますが、西海岸、ニュヨーク人気でどうにもならないのでしょうか。



ちょっとおまけに書くと、Facebookのステイタスにパスポートが見つかったと書いた所、International Student Serviceの人から"like"されました。大きな学校ですし、生徒一人一人のステイタスまでチェックしているとは思わなかったので驚きました。意外と細かい所まで見ているんですね。